【書評】「独身こそ自宅マンションを買いなさい」(沖 有人)
「独身こそマンションを買うべき」
なかなかインパクトのあるタイトルですが、読んでみると非常に納得いく内容でした。
私も独身でマンションを購入することに抵抗がありましたが、本書を読んだ結果、マンション購入に踏み切りました。
簡単にまとめると以下の通りです。
- 賃貸に住む期間をなるべく短くすることが生涯住居コストを下げる
- 期間35年ローンを組めるのは44歳まで
- 独身は自分の考えだけで即断即決できる
このように整理してみると「独身こそ」というよりは、「若いうちに自宅マンションを買いなさい」のほうがふさわしいタイトルのように感じますね。笑
1. マンション購入により生涯住居コストが下がる
30歳から90歳まで家賃を支払い続けたケースと、持ち家に住んだケースの生涯コストが下表の通り、3,600万円の持ち家が得することになります。
尚、賃料は15万円とし、持ち家のケースの [住宅ローン35年返済+管理費+修繕積立金]と同額と仮定しています。住宅ローンは35年で完済後、[管理費+修繕積立金]を毎月3万円して算出しています。ファミリーで東京都内住みの場合は家賃15万円では厳しいため、より持ち家が優位になります。
生涯コスト | |
賃貸 | 1億800万円 |
持ち家 | 7,200万円 |
差額 | 3,600万円 |
2. 期間35年ローンを組めるのは44歳まで
住宅ローンの最長期間である35年ローンを組めるのは44歳までになります。住宅ローンのルール上、「80歳までに完済する」ことになっているためです。
そのため、「結婚してから」「子供が生まれてから」等、タイミングを待っていると35年ローンを借りられなくなる可能性があります。
そのため、まずは老後の住まいを確保するためにも早く自宅を購入し、家族構成の変化に応じて買い替えや買い増しをしていくことが本書では勧められています。
もちろん「売りやすい」「貸しやすい」資産性の高い物件を購入することが大前提となっています。
3. 独身は自分の考えだけで即断即決できる
独身の最大の強みは、家選びから買うかどうかの意思決定まで全て自分の考えだけで即断即決できることです。これは条件の良い物件を購入する上で非常に重要になります。
また、前回の記事にも記載したように、キャンセル住戸発生時や値引き交渉時にも有利になります。
まとめ
資産性の高い物件を選ぶことはもちろん必須になりますが、独身の若いうちに自宅マンションを購入することは資産形成において大きくプラスになると思います。
私もマンションを購入後、住宅ローン返済は家賃と比較してかなり安くなった上、住宅ローン減税も活用でき、かなりの固定費を削減することができました。
内容紹介(Amazon抜粋)
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「なぜ、独身で買うべきなのか?」にお答えしよう。
Q 賃貸のほうがリスクは少ないのでは?
A 平均寿命80歳超時代の賃貸では長生き自体がリスクになる。
Q 独身のうちに家を買うと、結婚したとき無駄になるのでは?
A 自宅は自分を守る資産になり、人生の選択肢がむしろ増える。
Q 住宅ローンを組むと「社畜」にされるのでは?
A 売れない、貸せない物件を買うと既婚者でも「社畜」になる。
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峻別し、購入すること。