コラム

首都圏の新築マンショントップ30(日経産業新聞記事)

マン格

毎年恒例の日経産業新聞による「首都圏の新築マンショントップ30 将来格付け」が発表になりました。
率直な感想としては「選定マンションはおおむね妥当、但し順位には疑問あり」です。

対象マンション・評価基準

対象マンションと評価基準は以下の通りです。
評価基準は定性的なものであり、若干曖昧な気がしますが、評価項目自体には違和感ありません。

2019年4月1日から20年3月31日までに発売、または発売予定のもの。
▼「将来価値」はマンションの快適性、将来性、購入者の満足度などが今後(5~10年後)にわたり、どの程度保たれ、価格が維持できるかの可能性がどれだけあるかを評価してのもの。
▼評価項目は以下の7つ。
(1)ワークプレイス(主要ターミナル駅へのアクセス、沿線の遅延率など)
(2)ライフスタイルの充実度(最寄り駅の商業施設の規模や内容、美術館や劇場、ホールの数や質など)
(3)マルチ世代への適応(保育園や学校など教育施設の充実度合い、日経実力病院調査を基に推定したエリアの診療体制など)
(4)オリジナリティー(駅直結型など企画の希少性、長期優良住宅の認定の有無など)
(5)将来需要(日経調査による大型オフィスの供給量の多寡、人口増加率や世帯増加率など)
(6)マンションの共用部(外観のデザイン性、エレベーターの設置率など)
(7)マンションの専有部(二重床、防音性、採光、収納性など)

新築マンショントップ30 将来格付け

三つ星・二つ星

まずは最上位ランクの三つ星と二つ星から。

唯一の三つ星はハルミフラッグです。
え、ハルミフラッグが1位??というのが正直な感想です。もちろん大規模開発で表面価格はお買い得であるため、トップ30に入ることには異論はないですが、1位はちょっとありえないですね。日経産業新聞に対し何らかの政治的なプレッシャーや働きかけがあったのかと疑ってしまうほどです。笑
尚、当ブログでのハルミフラッグの格付はBBB〜BBとまずまずの評価ですが、二つ星の白金ザ・スカイを上回っているのは違和感があります。

二つ星は5物件、プラウド代官山フロント&テラス以外の4物件は当ブログでも取り上げています。二つ星はおおむね同意できますが、アルビオ・ザ・タワー千代田飯田橋はちょっと疑問です。立地は非常に良いのですが、ブランド力と坪単価の高さはあまり考慮されていないようですね。

白金ザ・スカイ、プラウドタワー亀戸クロスは規模・希少性からしても二つ星の中でもオススメできるマンションです。

一つ星

一つ星物件は以下24件です。
こちらは全体的に妥当な選定だと思います。大規模物件や坪単価の高い物件が中心になっています。
強いて言えばプラウドタワー金町は二つ星でも良かった気がしますね。

まとめ

選定された30物件には異論ありません。比較的資産価値を維持しやすい物件が選定されていると思います。
ただ上述の通り順位には少々疑問が残ります。また、単純に大規模・高価格のマンションを並べただけであり、あまり価格とのバランス(価格の割安感)は考慮されていない気はします。
ただ株式市場暴落の影響を受け、今後の不動産市況は冷え込む可能性がかなり高いため、一旦様子を見ることも賢い選択だと思います。

プロフィール
マン格
マン格
マンションアドバイザー
▪️20〜30代のマンション探しを応援 ▪️東京都内予算5000万〜1億円がメイン ▪️過去住宅ローンや投資ローンを担当 ▪️資産性を重視したマンション戦略 ▪️FP
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